暑い日が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
この時期、日本酒の蔵元では「初呑み切り(はつのみきり)」という大事な行事が行われます。
初呑み切りとは、冬に仕込んだお酒の熟成状態を確認する重要な行事の一つです。
最近の酒造りは、昔と違って空調や冷蔵関係がしっかりとしているので
お酒の熟成が悪い状態であるということはまず無いのですが、
昔より続く大事な酒質の確認作業なのです。
7/14の午後に行われました。

毎年当たり前のように参加させて頂いているのですが、
実は私どものような酒屋店主が、この初呑み切りに参加させて頂けるのは他の蔵元ではほとんどありません。
ある意味
この蔵元のお酒の出来に自信があるからではないかと勝手に思っております(^◇^)

今年は新潟県醸造試験場の場長の渡辺さんもいらっしゃいました。
新潟県醸造試験場は日本酒だけを研究する組織としては、全国で唯一の県立の研究機関であります。
つまり酒処・新潟ならではの日本酒だけに特化したスペシャリストがそろう機関です。
そこのトップの方が招かれ、一緒に利き酒をして、お酒の状態の話を聞ける滅多にないチャンスでもありました。

一般の家庭にはまず無いと思われる大きな利き猪口に注がれたお酒です。
約20種類の熟成途中のお酒と、市販されている7種類のお酒を順番にチェックしていくわけですが...
本醸造、純米、吟醸といった名称別の漠然とした違いは分かるのですが、
熟成がちょうど良いのか、まだ若いのか...などなど非常に難しい確認です。
しかも、1回すべてのお酒の確認をした後にもう一度回ってみると印象が随分と違っている場合もあり、官能検査と呼ばれるだけ、五感をフルに使った確認作業だと感じました。
この方が妙高酒造のお酒造りの責任者である平田杜氏です。
今年も全国新酒鑑評会で金賞をされました。
県内でも屈指の名杜氏と知られ、今年の出来の確認も真剣でオーラを感じました。
昨年秋に収穫された酒造り用のお米は
全国的に醸造用として良いお米だったそうです。
専門的な話になると
醪(もろみ)の中でお米が良く溶ける割には、味が良くて、雑味少ない傾向があったそうです。
そんな話を聞いていたこともあり
私的にはすべて○のお酒ばかりだと感じましたが...さてプロの判断はいかに!
利き酒のあとは
渡辺場長から講評がありました。
プロの目から見たお酒の熟成具合の採点はただただ感心するばかり
漠然としか判断できない私と違って、ここが良い、これからの熟成でココに注意など具体的な指導もあり、驚きの連続でございました。
全体的にはこの時期としてはちょうど良い熟成具合だそうで
今後この蔵元から出荷される妙高山や越乃雪月花が楽しみであります。
ほんの1時間チョッとの初呑み切りでしたが
個人的には結構疲れました。
でも、個人的に利き酒のレベルアップになりましたよ。
