2008年6月17日

火の元には十分ご注意下さい。

月曜日の深夜、夢なのか現実なのか…そんな寝ているけど意識はあるそんな感じの頃です。

近くで消防車のサイレンが聞こえました。。。

まさか…火事?
その時はまだ半分寝ぼけていますが、でも近くで聞こえます。

ひょっとして地元??

眠気眼に寝室にあるテレビを付けます。
上越市三和区ではケーブルテレビのサービスがあり、11chでは上越地域の火災情報が流れます。

11chをつけた瞬間、凍りました
真っ赤な画面に地元の町内の住所が表示されてます…
「マジで!」
一気に目が覚め、家族に声を掛け、急いで消防服に着替え家を飛び出して行きました。

飛び出す前にウチの母から言われました。
「今2階から見たら真っ赤だわ…」
すでに建物が炎に包まれているようです。。。

家からすぐの消防車があるところに向かうとすでに仲間が消防車(小型ポンプ積載車)を出す準備をしています。

タイミングよく助手席に乗り込み、赤色灯をつけサイレンを鳴らします。
大きなサイレンが鳴り響き、現場まで30秒…

予想通りの景色が
すでに2階の窓からは炎が見え、屋根の軒下からは煙がモクモクと立ち上っています。

まずは、水源・水の確保です。
幸いなことにその建物の目の前に防火水槽があることはもちろんみんな知っています。
そしてココからいかに落ち着いた行動を取るかが重要なのですが、あの状況を見てしまうと正直気は焦ります。。。

現場到着後、車を降りるとすでに他の消防車が。
そして、近所の方に
「もうここから水は取れないぞ!中継しろ!」

すでに2本の吸管と呼ばれる水を取るための管が防火水槽に投げ込まれています。つまり、これ以上ここから水を取ると消火栓から防火水槽に追加する水が追いつかず切らしてしまう恐れがあるからです。


ここはやはり中継だ
みんなの意見がすぐにまとまり、下ろした小型ポンプを移動します。

中継とは2台以上の小型ポンプを使用し、1台は河川から水を汲み上げ、小型ポンプから数10mホースを伸ばし水を送ります。
2台目はその水を小型の組み立て式の水槽に貯め、ここへ吸管を入れ水を吸い上げます。
こうすることにより水圧を落とさず、火元へ水を送れる訳です。


ポンプを移動し、準備は万全です。
しかし、その後の地元の消防車がすぐには現場に到着せず…気持ちが焦ります。

そのうち他の消防車が現場付近へ
仲間がその消防車を止め、中継をお願いしました。

水がくるまでは気持ちが焦りますが、ここは待つしかありません
そのうち、勢い良くホースに水が入り自分たちの側までやってきます。
ちなみに私はその中継地点の水槽でホースと吸管を抑える係でした

水圧のかかった水は勢いが凄まじく、暴れるホースを全力で押さえ込むのがやっと。
しかし、ここで水を貯めないと前線へは水が進みません。

数秒後、水が貯まったので、すぐ側のポンプを操作する仲間へ真空をかける指示を出しました。
すぐにポンプに水が入り、火元へ伸ばしたホースに水が入っていくのが見えました。
筒先と呼ばれるその水が出る器具を別の仲間が持ち、燃え盛る建物に向け放水が始まりました。


ここから約2時間、水を出しっぱなしです。
水圧があるので手は痛くなり、しかもその自分がいた場所は他の小型ポンプが集中しポンプから出る排気ガスが充満して息苦しいのです。
そう我慢の限界…でも手を離す訳には…
その時、仲間が交代してくれました。苦しかったので助かりました。


ようやく鎮火し、放水止めの指示が出たのは午前3時半頃だったでしょうか

みんな疲れ果てているのですが、ここは地元町内
他の消防団は撤収していく中、我々はこれから交代で朝まで火元の番です。

気になる建物は残念ながら全焼
2階部分がひどく燃えましたが、人的被害はありませんでした。
不幸中の幸いで胸をなでおろす瞬間でした。


しかし、これで終わりではありませんでした。
朝7時過ぎ、その前の道路では車の通勤ラッシュが始まった頃にそれは起きました。

燃えた建物の軒下から煙が見えます。
最初は朝日に照らされた屋根から水が蒸発する湯気かと思っていたのですが、明らかに煙です。
以前の他の火災で同じようなことを経験済みでした。
熱を持った梁(はり)などの木材は中で燻り、時間が経つと火が出る可能性があるのです。

道路にホースを横断させるので、一緒にいた警察の方に交通整理をお願いし、放水を再開します。
しかし夜中の放水とは違い建物の中の天井裏からの煙なので、その建物内に入る必要があります。

装備を整え中へ、2階の床は焼け落ちていないので足場は大丈夫でした。
火事の恐ろしさが分かる一瞬です。真っ黒な世界、火災のあとの匂い…自然の姿ではない構造物、嫌な雰囲気
天井はほぼ焼け落ち、屋根裏が見える状態です。

数人で安全を確かめながら、煙の出ている場所へ中から放水します。
様子を見ながら水を掛けたり、止めたりと1時間位みんなで交代で頑張りました。

そして放水の甲斐あって煙は収まり、完全に鎮火しました。

火元の番は現場検証が始まる午後1時まで、数人ずつ時間を決めて交代で続きました。
仲間は疲労困憊…私も眠気との戦いでした。

ようやく開放されたのは午後2時頃
家に帰り、お風呂に入りその後、爆睡です
夕御飯も食べず、翌朝まで寝てしまいました
今日は体中が筋肉痛です


長文で、しかもダラダラと読み難く感じたかもしれませんね。
どうしてもあらすじを入力して入ったらこんな感じになってしまいました

今回は不謹慎かと思ったのですが、火災の恐ろしさを知って頂きたくあえてブログに載せました。

火の用心…誰もが知っている言葉ですが、大きな深い意味を持つ言葉ですね
個人の注意で防げる火事はあると思うのです。

そして、自分も命あっての消防団活動ですので危険すぎる現場には無理に近付かず、しかし住んでいる地元のためこれからも頑張っていきたいと考えています。

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コメント[8]

お疲れ様でした
私も2年前まで消防団に入っていたので
ご苦労はよくわかりました
それにしてもこの晩は
続けざまに火災が起きたので消防署の方々も
大変だったでしょう

酒屋てんちょーさん こんばんは!

地元の消防隊ご苦労様です。

自分の仕事を持ちながら火事があれば出動しなければならないお役目は大変なことだと思います。

とってもリアルな文章を一気に読んでしまいました。

こんにちは。

大変だったのですね・・・私が住んでいる地域は住宅街で、消防団はありません。
本当にお疲れさまです。
そういえば、先日近くの町内で火事がおきたようなんですが、
どうなったのかな・・・火事は本当にいやですね。
気をつけなければなりませんね。

>ハッシーさん
始めまして、地元の方かな?

>私も2年前まで消防団に入っていたので
>ご苦労はよくわかりました
そうなんですか、先輩ですね。
いや~大変でした、まさか朝の消火まであるとは思いませんでした。


>それにしてもこの晩は
>続けざまに火災が起きたので消防署の方々も
>大変だったでしょう
そうらしいですね
確か芝火災→全焼→全焼の3件だったと聞きました。
その為、翌日の現場検証も遅れ気味でした。

やはり火災は嫌なものですね。

>溶射屋さん
こんにちは

>地元の消防隊ご苦労様です。
ありがとうございます。

>自分の仕事を持ちながら火事があれば出動しなければならないお役目は大変なことだと思います。

どうしても田舎ですので、ある程度は自分たちの地域は自分たちで守らないといけないので

>とってもリアルな文章を一気に読んでしまいました。
チョッと長すぎたかなとも思いましたが。
写真無しなのでどうしてもこうなってしまいました。

>チカさん
こんにちは

>私が住んでいる地域は住宅街で、消防団はありません。
たぶん消防署がカバーしているので大丈夫ですよ。

>そういえば、先日近くの町内で火事がおきたようなんですが、
たぶんそちらは全焼の火事だったと思います。

>気をつけなければなりませんね。
そうですね、一人一人の注意がとても大事だと思います。

お疲れ様でした!
これぞ、町衆の心意気! 拝見しました。

>くりさん
はじめまして、コメントありがとうございます。

>これぞ、町衆の心意気!
やっぱり住んでいる所は田舎なので
自分たちの身は自分たちで守る考えが浸透しています。

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